イ・チャンドン監督の新作映画『もしもの愛(Possible Love)』が、2026年11月6日(金)にNetflixで配信されます。『バーニング』以来8年ぶりの長編で、チョン・ドヨン、ソル・ギョング、チョ・インソン、チョ・ヨジョンが共演します。
物語の中心は、暮らしも立場も異なる2組の夫婦。単純な恋愛映画というだけでは収まらず、仕事を失うこと、人を撮ること、相手への思いや欲望が交差します。監督の公式インタビューと予告編をもとに、結末に触れずに作品を楽しむための背景を紹介します。
『もしもの愛』のNetflix配信は11月6日|映画とドラマを混同しないで
| 項目 | 確認できる情報 |
|---|---|
| 日本語タイトル | もしもの愛 |
| 英語タイトル | Possible Love |
| Netflix配信 | 2026年11月6日(金) |
| 形式 | 映画/ヒューマンドラマ |
| 監督 | イ・チャンドン |
| Netflix日本向け年齢表示 | 16+ |
Netflix日本版の作品ページに、日本語タイトルと出演者が掲載されています。Netflixの公式リリースは11月6日の世界配信を案内しています。連続ドラマの毎週更新ではなく、映画作品です。
劇場公開とNetflix配信は日付が異なります。公式発表では韓国が9月23日、日本を含む一部地域が10月23日の劇場公開予定として案内されていました。これをNetflixの配信開始日と読み替えないでください。現在の劇場や上映時間を探す場合は、各劇場の最新スケジュールを確認しましょう。
『もしもの愛』はどんな話?2組の夫婦とドキュメンタリー撮影
仕事を失ったホソクと、その妻ミオク。2人の生活に関わるのが、ドキュメンタリー作家イェジと夫サンウです。葬儀での出会いをきっかけに、イェジは失業した労働者を扱う作品へミオクたちに参加してほしいと持ちかけます。
ミオクが相手に心を開く一方で、ホソクは撮影に積極的ではありません。同じ出会いを経験しても、夫婦の反応は同じではない。その違いから、4人の距離や、それぞれの望みが少しずつ見えてきます。
Netflixの公式紹介は、富、つながり、成功、他者に理解されたい思いなど、複数の欲望が重なる物語として説明しています。ここでいう「愛」は恋愛感情だけに限定されません。相手を理解したい気持ちと、自分の望む姿で相手を見てしまうことの違いにも注目できそうです。
チョン・ドヨン、ソル・ギョングら4人のキャストと役柄
| キャスト | 役名 | 物語での立場 |
|---|---|---|
| チョン・ドヨン | ミオク | ホソクの妻。撮影を通してイェジたちと近づく |
| ソル・ギョング | ホソク | 職を失い、過去を語ることに抵抗を持つ |
| チョ・ヨジョン | イェジ | 失業した労働者を撮るドキュメンタリー作家 |
| チョ・インソン | サンウ | イェジの夫で実業家 |
チョン・ドヨンは『シークレット・サンシャイン』、ソル・ギョングは『ペパーミント・キャンディー』『オアシス』などで、イ・チャンドンと仕事をしてきた俳優です。公式インタビューによると、2人は本作が初期の構想だったころから関わり、長い時間を経てミオクとホソクを演じることになりました。
チョ・ヨジョンが演じるイェジは、人への関心と、作品をつくる野心を併せ持つ人物。チョ・インソンのサンウも、単なる「裕福な夫」という記号で終わらない人物として監督が説明しています。登場人物を善人・悪人へ急いで分けず、言葉と行動の小さなずれを追う楽しみがある作品です。
Netflix韓国公式は、4人の俳優と役を紹介する映像を公開しています。俳優名と役名を先に結びつけておくと、初めて観る方も関係を追いやすくなります。
Netflix韓国公式のキャスト紹介リールをInstagramで開く
イ・チャンドン監督が語る、8年ぶりの長編になった理由
Netflix Tudumの監督インタビューで、イ・チャンドンは、大規模な解雇とストライキをめぐる出来事が長く心に残っていたと語っています。ただ、労働者の苦境を描くだけでは、すぐに映画へ進めなかったそうです。
共同脚本のオ・ジョンミがドキュメンタリー作家の物語を組み合わせる案を出し、撮る側である監督自身の問いも重なっていったと説明しています。撮影される人の暮らしと、撮影する人の視線を同時に描く構成は、こうした制作過程から生まれました。
この背景を知ると、「カメラが入ることで、相手を理解できるのか」「相手を撮りたいという思いは、誰のためなのか」という問いも浮かびます。これは作品を観る際の編集部からの注目点で、未視聴の本編についての鑑賞体験や、俳優の発言を作ったものではありません。
『バーニング』から『もしもの愛』へ|過去作とのつながり
前の長編『バーニング』は2018年の作品。本作は2026年なので「8年ぶりの長編」です。その間に監督が一切撮影していなかった、という意味ではありません。Tudumは、チョン・ドヨンとソル・ギョングが2022年の短編『Heartbeat』でも監督と再会したことに触れています。
短編と長編の関係が気になる方は、イ・チャンドン『Heartbeat』の配信案内もどうぞ。同じ監督・俳優の組み合わせを、異なる作品でたどれます。
過去作をすべて観ていないと本作を理解できない、という公式の案内はありません。まず4人の関係を知って新作を観る方法も、監督と俳優の歩みから入る方法も選べます。予習のために結末まで調べすぎないことも、初見の楽しみを守るひとつの方法です。
公式予告編で4人の距離感を確かめる
下はNetflix K-Contentの公式予告編です。日本語字幕はYouTubeのCC設定から利用できる表示を確認してください。映画本編やメイキングと取り違えないよう、予告映像として紹介しています。
Netflix K-Content公式『もしもの愛』予告編を公式YouTubeで見る
映像を見るときは、誰が話しているかに加え、黙って聞く側の表情にも注目してみてください。同じ場にいても立場は異なり、言葉だけでは測れない距離が残る。そうした関係を、配信後にまとまった時間で追う作品として準備しておくとよさそうです。
『もしもの愛』のよくある質問
上映時間は何分?
Netflix Tudumの作品表示は2時間47分です。劇場向け資料に異なる尺の表記があるため、Netflixで観る場合は配信版の実表示を優先してください。途中で区切らず観たい方は、約3時間の余裕を持つと落ち着いて楽しめます。
映画祭での評価は?
Netflixの監督インタビューは、2026年ベネチア国際映画祭での初上映と銀獅子賞・審査員大賞を紹介しています。また8月の公式リリースは、韓国の第99回アカデミー賞国際長編映画賞への代表作選出を案内しています。韓国代表への選出と、アカデミー賞の最終ノミネート・受賞は別です。
11月6日の配信前は、まずキャスト紹介と予告編で4人を知り、監督の言葉からテーマをたどってみてください。新作を観終えたあと、どの人物の望みが自分に近かったかを振り返るのも楽しみになりそうです。
画像クレジット
写真:Marlene Landu(原典)/CC BY-SA 4.0。2026年10月11日の資料写真をトリミング・配置・文字装飾。完成加工画像も同条件(CC BY-SA 4.0)で提供します。