韓国で計画されている大型K-POPフェスティバル「FANOMENON(ファノメノン)」をめぐり、JYP Entertainmentが日本で商標を登録していたと、韓国メディアが報じています。
報道によると、日本ではFANOMENONの商標が少なくとも5件登録されており、権利者はいずれもJYP ENTERTAINMENT CORPORATIONとされています。
この記事では、FANOMENONとはどんなイベントなのか、報道されている日本での商標登録の内容、そして商標の権利関係とイベントの運営体制をめぐる議論を、分けて整理します。商標登録は、日本でイベントが開催されることを意味するものではない点にも注意が必要です。
FANOMENONとは?韓国の大型K-POPフェス構想
FANOMENONは、韓国の大統領直属機関である「大衆文化交流委員会」が中心となって計画している大型フェスティバルです。K-POPの公演やファンダムをテーマにした授賞式に加え、ゲーム、ウェブトゥーン、フード、ビューティーなどK-カルチャー企業の展示も組み合わせたイベントとして構想されています。
2026年7月27日に行われた発表によると、第1回は2027年12月2日から12日までの11日間、ソウルの倉洞(チャンドン)にあるソウルアリーナと、京畿道高陽(コヤン)のKINTEX第2展示場で開催される計画です。
なお、一部の報道では開催時期を「2026年12月」と記載しているものもありますが、7月の公式発表では2027年12月とされています。
運営には、HYBE、SM Entertainment、JYP Entertainment、YG Entertainmentの4社が参加する専門法人が関わるとされています。JYPの創設者であるパク・ジニョン(J.Y. Park)さんは、大衆文化交流委員会の共同委員長を務めています。
FANOMENONの日本商標5件|報道されている登録内容
韓国メディアのスポーツ京郷などは、日本の特許庁の記録として、次の5件のFANOMENON商標が登録済みだと報じています。
- 第3類(化粧品など):2026年6月4日に登録
- 第14類(宝飾品・時計など):2026年7月10日に登録
- 第9類(デジタル商品など):2026年9月4日に登録
- 第35類(広告・販売など):2026年9月4日に登録
- 第38類(放送・ストリーミングなど):2026年9月4日に登録
報道によると、出願日は2026年3月23日で、10月2日時点の権利者は5件ともJYP ENTERTAINMENT CORPORATIONとされています。
なお、当サイトでは記事作成時点で、日本の特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)上の登録番号や登録内容を独自に確認できていません。上記の登録日や区分は、韓国メディアの報道に基づく情報です。
FANOMENONの商標をめぐる議論
FANOMENONの商標が議論になっているのは、政府が関わる公共性の高いプロジェクトの名称を、民間企業であるJYPが自社名義で出願していたためです。
報道によると、JYPは2025年10月2日に韓国で商標を出願し、11月14日にはアメリカでも11件の商標を出願しました。アメリカでの出願日は、パク・ジニョンさんが委員会の仕事でアメリカを訪れていた期間と重なっていたことも指摘されています。
これに対し委員会側は、海外市場での権利を早く確保するためにJYPが先行して出願したもので、将来的には専門法人に権利を移す計画だと説明しています。韓国の国会では、この件についてパク・ジニョンさんに説明を求める動きも報じられました。
商標の権利は政府と専門法人で50%ずつの方針
韓国メディアによると、韓国の文化体育観光部のチェ・フィヨン長官は、FANOMENONの国内の商標権を政府と専門法人が50%ずつ共同で保有する方針を示しました。
現在JYPが持っている持ち分は、専門法人が設立されたあとに移される予定とされています。アメリカや日本で出願・登録されたと報じられている海外の商標についても、手続きが整い次第、同じ形に整理する計画だと伝えられています。
つまり、「日本の商標の名義がJYPと報じられていること」と、「FANOMENONがJYP単独のイベントであること」は別の話です。イベントの運営は、4社が参加する専門法人と政府の委員会が関わる枠組みで進められるとされています。
日本での商標登録=日本開催決定ではない
日本で商標が登録されたと報じられたことから、「日本でもFANOMENONが開催されるのでは」と考える人もいるかもしれません。
しかし、商標は主に名称を使った商品やサービスの権利を守るためのもので、登録されたこと自体はイベントの開催を意味しません。現時点で公式に発表されている第1回の開催地は、韓国のソウルと高陽です。日本での開催については、公式な発表は確認されていません。
まとめ|FANOMENONの日本商標はJYP名義と報道、開催地は韓国
韓国メディアの報道によると、FANOMENONの商標は日本で5件が登録済みで、権利者はいずれもJYP ENTERTAINMENT CORPORATIONとされています。一方、韓国政府は商標権を政府と専門法人で50%ずつ保有し、海外の商標も同じ形に整理する方針を示しています。
FANOMENONの第1回は2027年12月に韓国で開催される計画で、日本での商標登録は日本開催の決定を意味するものではありません。今後は、専門法人の設立と商標の移転がどのように進むのかが注目されます。