学歴をテーマにしたYouTubeチャンネル「wakatte.tv」が2026年10月1日、久しぶりに新しい企画動画を公開しました。
動画の冒頭では、出演者の高田ふーみんさんとびーやまさんが、福島大学をめぐる過去の動画での発言について改めて謝罪。そのうえで、チャンネルを「受験生向けの教育痛快バラエティー番組」として続けていく考えを示しました。
この記事では、何が問題になったのか、福島大学や関係者がどのような見解を示したのか、そして今回の動画で何が語られたのかを、誰が何を述べたのかを分けながら整理します。
wakatte.tvとはどんなチャンネル?
wakatte.tvは、大学のキャンパスなどで学生にインタビューし、学歴や受験、大学生活をテーマにした企画を配信しているYouTubeチャンネルです。
主な出演者は高田ふーみんさんとびーやまさん。大学ごとの入試事情や学生の勉強法を紹介する企画のほか、学歴を題材にした辛口のトークでも知られてきました。
一方で、学歴を題材にした企画は、表現によっては特定の大学や学生を傷つけかねない側面もあります。今回の件では、動画内の発言が大学の研究や学生への配慮を欠くものだとして、大きな批判を集めました。
問題となったのは福島大学のキャンパス調査動画
発端は、2026年8月28日に公開された福島大学のキャンパス調査動画でした。
報道によると、動画の中で福島大学の学生が放射線に関する研究について「福島ならでは」と話した場面で、出演者から「福島大には触らせたくない」という発言がありました。
福島大学は、東日本大震災と原発事故を経験した地域の大学として、原子力災害や環境放射能に関する研究にも取り組んでいます。そのため、この発言は大学の研究や学生を揶揄するものだとして、SNSなどで強い批判を受けました。
報道によると、動画は一度非公開となった後、8月31日に注意書きのテロップを付けて再公開されました。テロップでは「東日本大震災や原発事故の被害ならびに福島大学における研究や学びを揶揄する意図は一切ございません」と説明されていましたが、動画は9月1日に削除されています。
福島大学は学長名で声明を発表
この動画について、福島大学は9月1日、佐野孝治学長名で大学公式サイトに声明を掲載しました。
声明では、「本学の学生及び教育研究活動に関し、配慮を欠くと受け取られかねない発言があったことを確認しております」と指摘しています。
そのうえで、原子力災害や環境放射能に関する研究を重要な教育研究活動と位置づけ、「こうした教育・研究活動に真摯に取り組んでいる学生・教職員が、尊厳を傷つけられることがあってはならない」との考えを示しました。
大学側は、今回の発言を学生や教職員の尊厳に関わる問題として受け止めていることを明確にしています。
文部科学大臣も記者会見で言及
この件は、政府の記者会見でも取り上げられました。
報道によると、松本洋平文部科学大臣は9月4日の記者会見で、「学生・教職員に対しまして、尊厳を傷つけるような言動はあってはならない」と述べました。あわせて、大学の研究力を偏差値で判断することは適切ではないという考えも示しています。
大学の声明に加えて大臣が言及したことで、この問題は一つの動画をめぐる騒動にとどまらず、大学の研究や学生への敬意をめぐる問題としても広く注目されました。
高田ふーみんさんは9月にXと動画で謝罪
wakatte.tv側では、高田ふーみんさんが9月1日にXで謝罪しました。
さらに9月5日には、「【お詫び】福島大学キャンパス調査の動画の件について謝罪させていただきます」と題した約8分の動画を公開しました。
この動画で高田さんは「今回の私の発言本当にひどい発言だったと深く深く反省しています」と述べ、福島が特別な場所であるという認識が当時は甘かったと振り返りました。
なお報道では、この謝罪動画にびーやまさんは出演していなかったと伝えられています。
10月1日の動画で改めて謝罪
そして10月1日、wakatte.tvは新しい企画動画を公開しました。内容は、早稲田大学の学生に受験勉強で「やりすぎだった」参考書を聞く、受験生向けの企画です。
ORICON NEWSによると、動画の冒頭で高田ふーみんさんは「今回私の不適切な発言で、不快な思いをされた皆様、大変申し訳ありませんでした」と謝罪。びーやまさんも「改めて謝罪させていただきます」と続けました。
そのうえで高田さんは「wakatte.tvは受験生向けの教育痛快バラエティー番組として、もう1度やっていきます」と表明。びーやまさんも「受験生のためになる動画を、一生懸命作っていきます」と語っています。
なお、9月5日の謝罪動画から10月1日の動画までの間、通常の企画動画は公開されていませんでした。ただし、チャンネル側がこの期間を「活動休止」と説明したわけではなく、投稿の間隔が空いた理由についての詳しい説明も確認できていません。
誰が何を述べたのかを整理
今回の件では、立場の異なる複数の人や機関がそれぞれ見解や謝罪を示しています。主な内容は次の通りです。
- 福島大学:学長名の声明で、配慮を欠くと受け取られかねない発言があったと指摘し、学生・教職員の尊厳が傷つけられてはならないと表明(9月1日)
- 松本洋平文部科学大臣:記者会見で、学生・教職員の尊厳を傷つける言動はあってはならないと言及(9月4日)
- 高田ふーみんさん:Xで謝罪(9月1日)、謝罪動画を公開(9月5日)、10月1日の動画で改めて謝罪
- びーやまさん:10月1日の動画で「改めて謝罪させていただきます」と発言
大学の声明や大臣の発言は、学生や教職員の尊厳をどう守るかという観点から出されたものです。一方、wakatte.tv側の謝罪は、発言した本人とチャンネルとしての反省を示したもので、それぞれ意味合いが異なります。
まとめ|今後の動画づくりにも注目
wakatte.tvは、2026年8月28日に公開した福島大学のキャンパス調査動画での発言をめぐり、大学からの声明や文部科学大臣の言及を受けるなど、大きな批判を集めました。問題の動画はすでに削除されています。
高田ふーみんさんは9月にXと動画で謝罪し、10月1日の動画ではびーやまさんとともに改めて謝罪。今後は「受験生向けの教育痛快バラエティー番組」として続けていく考えを示しました。
大学や学生への配慮を欠いた表現が問題になった以上、今後の企画で学生や大学をどのように扱っていくのかが、視聴者からも注目されそうです。